布の汚れ部分が画像の色差情報としての特徴を有すると考え,RGB成分の無相関化を行う.RGB成分はそれぞれ通常強い相関関係を有しているので,自己共分散行列の固有値問題を考え,RGB成分の無相関化を行う.
まず,対象画像(縦横画素)の画素値ベクトル
の平均ベクトル
および自己共分散行列 を以下のように定義する.
この自己共分散行列の固有値問題を解き,固有値と固有ベクトル
を求める.
求めた固有値と固有ベクトル
から,以下の式により,平均0,分散1になるように無相関化した画素値ベクトル
を得る.
ここで,は固有値を対角とする行列,は固有ベクトル
を並べた行列,つまり
である.