3.1 画素値ベクトル

白色LEDを光源として撮影した画像のテクスチャ低減画像のRGB成分を $ e_{R}^{wh}[m,n]$ $ e_{G}^{wh}[m,n]$ $ e_{B}^{wh}[m,n]$,近紫外LEDを光源として撮影した画像のテクスチャ低減画像のRGB成分を $ e_{R}^{bl}[m,n]$ $ e_{G}^{bl}[m,n]$ $ e_{B}^{bl}[m,n]$とし,それぞれのRGB成分同士の差分の三乗をとった成分の画素値ベクトル $ y$$ [m,n]$を次式で定義する.


$\displaystyle \mbox{\boldmath$y$}$$\displaystyle [m,n]$ $\displaystyle \equiv$ \begin{displaymath}\scalebox{1}{$ \left(
\begin{array}{c}
(e_{R}^{wh}[m,n] - e_{...
...
(e_{B}^{wh}[m,n] - e_{B}^{bl}[m,n])^3\\
\end{array}\right) $}\end{displaymath} (16)


ここで,それぞれのRGB成分同士の差分の三乗を用いる理由は,汚れに近紫外LEDを当てると汚れの蛍光物質が光り,汚れ部分が,わずかに強調された画像を取得できることから,白色LEDを当てた画像の値との差分の三乗をとることにより汚れ部分のみが強調された値を得ることができるためである.