平成16年2月21日

関係各位

AACU幹事    

藤田和弘,小川博

第33回AACU 学習会のご案内

人・動物・コンピュータ,ウィルスの猛威に恐れる候

「声に出して読みたい日本語」が本屋さんの平台を賑わして しばらく経ちますが,最近は「声に出して読みたい日本語2」 をはじめ,斎藤孝氏の著作が平台の一角を占めています.素読 といえば,子供の頃に読んだ偉人伝「湯川秀樹」に,子供の頃 孫達は毎日正座をさせられて漢文を読まされるという,おじい さんによる就学前教育のエピソードがありました.

明治大学の教職課程で中高教員養成にあたる斎藤氏は,有名 になったこの著作の前にいくつかの著作を通して,日本人は 「腰肚文化」と氏がいう身体の文化を継承できなかったことを 指摘しています.そして「ムカツク」構造,なぜ「キレる」の かという問題を身体文化で解き明かしています.

身体文化というと先の大戦末期,雨の神宮球場を行進する 学徒出陣式のフィルム映像が浮かびます.そして,全体主義 を思い出し,かたくなになっていように感じます.極度に胸 を張って,手足を高く上げ,一子乱れぬ行進が全体主義の身 体文化であって,身体文化の全てではありません.大きな深 呼吸や腹式呼吸は集中力を高めます.スポーツの型や技の習 得は仕事や勉強にも適用できる.「構想を検討する,考える」 より「構想を練る」といえば,何をするかイメージが広がる. なるほど!!

ものづくりは技術と技能の両輪のバランス.ものづくりの 世界では,言語によって説明される理論・技術と,体で覚え た技能によって目的が実現される.身体文化の継承が大きな 位置を占めていたことをあらためて感じます.

さて,開催日近くのご案内となりましたが, 下記の予定で第33回AACU学習会を開くことになりました. 今まで参加いただいた方はもとより,新規に参加される方もお待ちしています.

第33回学習会

日時
3月6日(土)14:00〜 京都工芸繊維大学[集合場所:7号館201号室]
レポート
  1. 大学における一般情報処理教育について(藤堂@京都工芸繊維大学)
  2. プランナーについて(藤田@京都工芸繊維大学)
問い合わせ先
大学・企業関係者 藤田和弘
京都工芸繊維大学,工芸学部電子情報工学科,fujita@dj.kit.ac.jp
(京都市左京区松ヶ崎御所海道町,Tel075-724-7497,Fax075-724-7400)
高等学校関係者 小川 博
滋賀県立八幡工業高等学校,情報電子科,ogawah@hachiman-th.ed.jp
(滋賀県近江八幡市西庄町5,Tel0748-37-7228,Fax0748-37-1174)