平成14年3月4日
関係各位
AACU幹事
藤田和弘、小川博
MS WindowsCE.NET リリースの候
構造不況といわれて久しく、 円はますます下がりつづけとどまるところを知りません。 幹事(F,O)の住まう滋賀県は製造業の生産拠点が多々有り、 製造技能職に対する雇用が豊富でした。 しかしながら、 徐々に進んできた製造業空洞化の波が本格的に押し寄せてきたようです。
滋賀県北部、長浜市に約15年前に誘致され、 IT周辺機器の製造で拡大を進めてきたた某光学機器メーカが、 完全に中国に移動するらしい?、 会社に残って中国へいくか、生活の拠点に残って会社をやめるか、−−− 湖北の人たちに暗い噂と不安が広がっています。
また、生産技術も東アジアの生産拠点で行うようになってきたようです。 現地での共生、経済格差の是正という点では望ましいのでしょう。 しかし、国内での雇用は、日本が最も得意とする製造技術・技能の流出は、 技術・技能の伝承・後継者育成は、どうなるのでしょう。
世の中は「産業社会」から「知識社会」へ移行しなくてはならないといいます。 我々IT関係者にとっては望ましい方向かもしれません。 しかし、「知識社会」はいくらの雇用を生み出してくれるのでしょう。 「マネーゲーム」はもうこりごりです。 海の向こうのどこかの国は、「知識社会」に移行しても、 航空機や宇宙産業、そして兵器産業など高度な製造業を独占し、 しっかりと握っています。
人類史上はじめての土器を作ったのは我々の祖先、縄文人です。 16世紀、世界最多の鉄砲を生産したのも我々の祖先。 「ものづくり」をなりわいとしてきた我々にとって、 「知識社会」における「ものづくり」を問い直す必要があると考えます。
ところで、つぎのような内容で第27回学習会を開くこととなりました。 つきましては、これまで参加された方はもとより、 これまでに参加されていない方の参加もお待ち申し上げます。
記
第27回学習会
問い合わせ先